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ビュクリュカレ遺跡発掘
ビュクリュカレ遺跡2024年度発掘調査を開始しました。今年の査察官として、ウルファ博物館学芸員バーキー・コユン氏が参加しています。
本年はトルコ文化観光省による新しい制度の導入のため、4月22日に発掘を開始する予定が遅れ、5月16日にようやく始めることが出来ました。ただ、発掘許可を待っている間に博物館の監督の下、冬場の雨で崩れてしまった鉄器時代の城壁のクリーニング(写真1)と発掘区の保護屋根外しを行うことが出来たのは幸いでした。
今年の発掘は、昨年同様2つの目的を持って進めています。一つ目は、鉄器時代城壁の外側に埋め土として用いられているヒッタイト時代層の土を発掘し、中に含まれているヒッタイト時代の遺物、特に粘土板を見つけることです。最も期待される層を発掘し始めたところ(写真2)、その日のうちに小さいながらもフリ語の楔形文字粘土板文書片が出土し(写真3)、さらなる出土への期待が高まっています。もう一つが鉄器時代城壁の内側で、3度建て替えながら使われたヒッタイト時代の大型建築物を発掘調査することです(写真4)。この遺構の調査を5年ほど継続していますが、どのように建て替えられていったのかをようやく解明できそうです。(6月9日)
Photo1
Photo2
Photo3
Photo4
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